雛人形の歴史 雛人形2300年時空の旅 ドールコーディネーター平安春峰
●すべての女性が楽しむお雛さま
 
時は流れて、流し雛の主役である雛人形は、立雛から、座り雛へと形を変え、江戸時代には雛祭りと呼ばれる行事になります。そして、現代社会の中でも変わりなく、四季の行事の中で、すべての女性に祝われ受け継がれています。平安時代の流し雛という行事の名前から、江戸時代の雛祭りという行事の名前に変わった時点で、雛人形は、初節句の女児だけではなく、年齢を問わず、すべての女性が楽しむものになりました。祭りとは、身分、年齢関係なくすべての人が御輿を担いで賑やかにおどり豊作を喜び神に感謝します。雛祭りもすべての女性が参加できるものでなくてはなりません。

そして、雛人形は、季節の変わり目に体に気をつけましょうといった危険信号的役割はもちろんのこと夫婦の絆を象徴する姿でもあります。今までも仲良く、これからも仲良しといった気持ちを込めて還暦のお祝いやお誕生日、結婚記念日に、ご主人や子供さんたちからお母様にプレゼントするようにもなってきました。 

また、女性自身が、宝石などで外出のおしゃれをするように、訪問客に対する内のおしゃれとして雛人形の季節や結婚記念日の前後などに、玄関先や居間などに飾られるようになってきました。また、海外の人達に、日本の文化を紹介するものとしても雛人形は適しています。この日本の人形文化の象徴とも言える雛人形を海外の人達に紹介することは最も日本的であり、男女一対の形からも世界共通の人間愛の意味を込めて友好大使的な役割も十分果たしてくれることでしょう。

この雛人形という世界的にも例を見ない人形文化は、日本の文化を代表することはもちろんのこと、現代も生き続ける世界文化遺産とも言えるのではないでしょうか。


(雛人形の八つの役割その八の一 感謝の心 ひな祭りを祝ってくれた家族に感謝の心が芽生えます。)

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