博多は、昔から東アジア文化の影響を受け、博多織や博多人形といった 工芸品にもその影響が見られます。
素焼きの人形を愛でる習慣は、発掘調査の成果により約800年前(鎌倉時代) 博多や鎌倉の華僑街や寺社から始まったことがわかりました。
1600年(安土・桃山時代)黒田長政の筑前入国に伴って多くの職人が集められ、 その職人達の中から素焼き人形が生まれ現在の伝統工芸の下地がつくられたといわれています。
江戸時代後半に正木宗七(宗七焼)や中の子吉兵衛や白水武平といった名工達が活躍して 業界は活況を呈し、全国に流通するようになりました。
明治になりパリなどの国際的な博覧会で高い評価を受け、日本を代表する人形として 「博多人形」の名で知られるようになり、海外へも輸出されるようになりました。
現在では100名近い作家たちが、伝統を活かした作品を製作しつづけています。
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